俺様アイドルの甘いキス
「待ちなさい。」
少し遠くから、一人の男性が、
こっちへ歩いてくる。
「かっ……会長…!!!」
右腕を掴んでいる警備の一人が、
驚いたように大声を出す。
私を見ていた周りの人達も、
みんなその男性を見る。
か、会長って……
私は会長と呼ばれる男性を
凝視した…
50歳に近い貫禄ある雰囲気を漂わせ、
整っている顔がどことなく…
青葉くんに似ていた。
「あ、青葉くんのお父さん…!」