俺様アイドルの甘いキス
そんな沈黙を破るかのように、
青葉くんが切り出した。
「昨日、親父の会社に来たらしいな?」
シーンとする視聴覚室で、未だに
手を握られながら聞かれる。
「う、うん。昨日、青葉くんのお父さんと少しお話して…」
なんだろう…この空気…
「帰ったらやけに親父が上機嫌で、何度も何度もお前の話して来たんだよ」
え!あの後私の話を…!?
「お前、取締役達に話したいからって
乗り込もうとしたらしいな?」
乗り込む!?…確かにそうだな…