俺様アイドルの甘いキス
カバンを手に取り、ドアへと向かう。
ガラガラ
私が開ける前に、誰かが教室へと入ってきた。
「……緑川!!」
そこには、練習で汗だくになったウチのサッカー部のエースがいた。
「…赤城!……どうした?もう、帰ったんじゃなかったのか?」
「…うん、今帰るところ。緑川は、まだ練習あるの?」
「ああ。…今週末に試合が控えてるから、まだあるよ…。」
「そうなんだ……今週末に…。」
「……私、今週末の試合も観に行くよ!」
私の言葉に、緑川は目を見開いた。