エトセトラエトセトラ
みんながすう、と息を吸う。
「クラッカー、誕生日おめでとう!!!!」
何を言っているのかもわからないほどのみんなの叫び声と共に、破裂音が響き渡った。
クラッカーのために鳴らす、クラッカー。
肩を思いっきりビクつかせて驚いたあと、クラッカーは目をまん丸にして口を開けたまま呆然としていた。
「いつもの仕返し」
にしし、と笑いながら私が言うと、みんなも悪戯が成功した悪ガキ宜しく顔を合わせて笑い合った。
一拍置いて、耳を劈くような、あの声が。
クラッカーの笑い声。
沈んだ気分を吹き飛ばす、どこまでも突き抜けていくような、みんなが大好きな、笑い声。
一頻り笑ったあと、笑顔の治まりきらない顔でクラッカーが言った。
「びっくりしたよ。耳鳴りまでするんだもん」
それを聞いて、みんなはニィ、と嬉しそうな笑みを見せた。
どうやら作戦は成功したようだ。
クラッカーに耳鳴りを
(やっぱり笑うことはいいよねってハナシ)