大嫌いになりたかった



(俺が振った理由)



中学のとき、俺は美織を振った






キンコーン♪


「大翔帰ろ~」

この頃は下校も一緒にしていた


「今行くー」


俺はずっと美織が好きだった



美織の隣にいることは俺の特権

“幼なじみ”の特権




下駄箱に行くと、友達がだれかを待っているようだった



「なにしてんの?」


「うわっ大翔…
彼女待ってんだよ」


「いつの間に彼女なんて作ったんだよ」


「昨日?(笑)
告白したらOKもらえたんだよ♪

あっ、彼女来た。じゃあな」



あいつまで彼女出来たのかよ



なんか、俺寂しいやつ!?





あーぁ……






「彼女ほしいな」







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