太陽が2つあればいいのに
思い。
あっというまに放課後。
今は優先パイとの帰り道。
伝えなくちゃ。
『でさー…『優先パイ。』
『ん?なに?』
『私ね本当は知ってたんだ。』
『ぇ…?何が?』
『優先パイが琴先輩のことを好きだってこと。』
『…。』
『本当は知らない振りしようと思ったでもできなかった。』
大丈夫。
大丈夫。
がんばれ私。
『ぅっ…ぅぅ…ひっく。でも
優先パイと琴先輩には幸せになってほしい』
『珠樹…。』
大丈夫。
こんどは私があなたの背中を押すんだ。
大丈夫。
だから
今だけ泣かせて。
きっと
明日になったら笑顔になれるから。
『優先パイ。別れよっか。』
ーFinー