冗談ばかりの彼氏さま




「でー?遊谷くんと何があったのかな?親友の翔子様に教えてよ」



「……言いたくない」




朝からキスされました、なんて恥ずかしくて言えない。


子供をあやす言い方で問い詰める翔子に伏せたまま答えた。



「けちー。付き合ってることくらい言ってくれてもいいでしょ」



翔子にそう言われて
伏せていた顔をガバッと上げた。



「付き合ってない!!!
遊谷くんが勝手に……!」


ここは、ちゃんと否定しときたくて必死に翔子に訴えた。


そして、これを機に
あったことを全て翔子に話した。



それを聞いて翔子は一言。



「結真。
あんた、モテるねー」



「いや、そうじゃないでしょ!」



もっと同情してよ!






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