冗談ばかりの彼氏さま
いや……いやいやいや!
誰も煽ってないから!
てか、勝手に
そういう事しないでよ!
そんな時、HRを知らす予鈴が
学校中に響き渡った。
「あぁー鳴っちゃったか。
せっかく可愛い結真ともっとイチャイチャしようと思ったのに!」
「イ……イチャイチャって……!」
「結真だって分かるでしょ?
キス以上のこと」
今まで女の子を虜にしてきた笑顔で椋也はそう言うと、人差し指を立てて、あたしの唇に当てた。
それが妙に色気があって……
まぁ、悪く言えばエロく見えて……
あたしは耳まで真っ赤にさせて口をパクパクさせた。
「なっ……変態っ!」
「あははー、ひどいなあ…結真。冗談だよ、冗談♪」
…はい?
また“冗談”ですか…?