冗談ばかりの彼氏さま


ガクッと肩を落として
あたしはプリントを握りしめた。



てゆーか美化委員が誰なのか
全く知らないんだけど!



「…そのクラスの誰かに聞けばいっか」



そもそも
何が書いてあるの?


そう思い、プリントに目を通した。


そこには
これからの日程と、水曜日の放課後に2年みんなで学校の庭に咲く花の水やりをすることが書かれていた。


2年は、あたしの学年ね。
しかも……
水曜日って今日じゃん!




あたしは、そのプリントを
昼休みに配ることを決め、一時的にそれは机の中に収めたのだった。




「結真ぁー今日ヒマか?
一緒に帰らない?」



そんな時、あたしの目の前に
突然と巽が現れ
首を傾げてそんな質問を投げてきた。




「あ、ごめんね。今日は無理なの」


< 27 / 102 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop