冗談ばかりの彼氏さま
こんなにアッサリ断れば
プライドの高そうな遊谷くんだから、怒って行っちゃうだろうなぁ……
しかし、彼は
思いがけない事を言った。
「それは困るよ。絶対に付き合って」
「……えッ!?」
き…強制ですか!
しかも“絶対”ですか!
それ…あたしの意見
無視じゃない!
「い、いやだよ!」
「だめ。拒否権なんてないよ」
うわっ! 自分勝手…!
あたしは、余裕に笑う遊谷くんを睨み付けた。
「いや!
だいたい…なんであたしなの?他に可愛い子いっぱいいるでしょ。遊びなら、
別をあたって」
胸ぐらを掴んで
身長の高い彼に怒鳴り付けた。
しかし遊谷くんは驚くわけもなく、そんなあたしの顎を持ち上げた。