冗談ばかりの彼氏さま
「ちょっと!
離してよっ……椋也…っ!!」
「ほんとに離していいの?
まずは自分の格好よく見てから言いな?」
え……格好?
「なによ、それ……ッッッ!?」
あたしは自分の格好を見て赤面した。
さっきホースの水を頭からかぶって、髪は濡れているのは気づいていたのだけど、その水がブラウスまで濡らし、キャミが丸見えであることには気づかなかった。
それによく見たら
ブラ紐も見えるし……
なるほど。
こんな格好だから
男の子があたしを見てたのか。
「このまま保健室に連れていくから。いいよね?」
「…はい」
こうして、あたし達は
保健室のタオルを借りにいったのだった。