冗談ばかりの彼氏さま
「はい、タオル。俺はカーテンの外にいるから早く着替えて」
「…うん……」
保健室に着くと、先生は出張中で留守にしていて誰もいなかった。
それを良いことに
椋也はあたしをベッドまで連れていき、そこに下ろすとタオルと自分のジャージをあたしに渡してカーテンの外に出ていった。
ブラウスはもちろんキャミまで濡れていて、ブラも若干、湿っている。
でも、ブラはさすがに
脱ぎたくなくて
あたしはキャミまで脱ぐとタオルで髪と体を拭いた。
あ……椋也のジャージ。
変に意識をしながら
あたしはジャージを握りしめた。
「あのさ、結真」
「え?…なにっ!?」
急に椋也に話しかけられ、ビクリと体が跳ねた。