冗談ばかりの彼氏さま



そんなあたしを
椋也が優しく抱き締めてくれた。


「あんな美人な子が、あたしの代わりになるわけないじゃん」



そう思いながら
あたしのことを前から想っていてくれたのかなって嬉しくなってしまった。



「バカだね、結真。
もっと自分の容姿に自信をもったら?」



「そんなの無理……やっ、ぁ…」



あたしが反論しようとしたら
いやらしく椋也の手があたしの体を撫でた。



「結真、さっき泣きそうだったでしょ。それって俺のことが好きだから?」



「なに言って……」


「言えよ。結真、俺のこと好き?」



あたしの瞳を見つめて
椋也は真剣な顔で問い掛ける。



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