冗談ばかりの彼氏さま



あたしは俯いて
何も言えなかった。


今、あたしが割り込んで、椋也の気持ちを知るのが……怖い。



好きって言われたけれど、その意味が分からない。

本当に椋也は
恋愛感情であたしを、好きなのかな……?



まだ、信じられない自分が……どうしようもなく、情けない。




すると椋也は
あたしから巽を引き離した。



「遊びで結真に、ちょっかいだすほど俺は暇じゃないよ」



「ちょっ……椋……ゃっ!!」



最後に少し叫んでしまったのは、椋也があたしのブラウスに手をかけたからだ。



ななっ、
なにすんのよ、ばか!!///



「ほら結真。見せつけよっか?」



「なっ、なに言って……!」



「ははっ。恥ずかしがる結真って、いいよね。あんまり煽らないでよ」




煽ってないからっ!!





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