冗談ばかりの彼氏さま
何するつもりよ!!
「えー…と。阿部だっけ?
ちょうどいいから見せてあげるよ」
「はあ?」
意味ありげに言った椋也に、ピクリと巽の眉が動く。
その間にも
あたしのボタンは取られていて
「やっ……ここで何するの!!?」
ギリッと睨み付けても
ただ柔らかく笑う椋也に余計むかつく。
「何って……わかるでしょ?」
そう言われて、あたしの顔は青白くなっていく。
もしかして……ここで
ちゅーとか、キスマークとか付けるとか言わないよね!?
でも……
椋也ならやりかねない!!
「椋也……っ///」
あたしは恥ずかしさの余りに目を閉じた。
すると、2、3個ほど
あたしのブラウスのボタンを外した椋也。
その光景を見て
巽は固まったが、翔子は笑っていた。
胸元に椋也の顔が近づいて………あれ?
「…?」
近づいて…こない?
あたしは、ゆっくりと目を開けた。
「阿部。俺と結真、ここまで進んでるから」
「……っ///」
にやりと優越感に浸る椋也に対して、巽は赤面している。