冗談ばかりの彼氏さま
な、なんなの!!?
どうして今日は
こんなにも、あたしを苛めるような発言をしてくるの!?
あたし……何かした…?
「そっ、そんなことっ……な、い……っ///」
真っ赤な顔して否定しても、きっと意味はないだろう。
だって、あたしの顔を見て、椋也は
より楽しそうな顔をしているんだもん。
「ふふ、結真かわい」
そう言ってバカにする椋也を
思いっきり睨んでやった。
すると、黙っていた巽が
ふと近づいてきて、あたしの耳に顔を寄せた。
そして
ふぅーと優しく息を吹きかけられた。
「んっ……! ゃ、ちょっと!
巽まで何するのよ…」
「本当だ。結真って耳弱いんだな!
今、見れたわ」
あたしの顔を見るより先に巽は、椋也を見て勝ち気な笑みを浮かべていた。
な、なによ……
ふたりで勝手に競い会わないでよね!!