冗談ばかりの彼氏さま
×嫉妬と遊び
あたしと椋也が
付き合うことになった翌日。
学校中は大騒ぎだった。
「南さん!
なんで遊谷くんと付き合ってるの!?」
「どうやって落としたの?」
……などなど質問攻め。
「や……えと」
これは
椋也の遊びだって説明すべき?
でも、付き合うのは
本当は冗談だろうし……
「付き合うっていうのは
たぶん遊谷くんの冗談で……」
「だれが冗談だって?」
ビクッ―――!
いきなり後ろから
声が聞こえて
おそるおそる振り返ると……
そこには黒いオーラを放ちながら笑う椋也がいた。