冗談ばかりの彼氏さま




「ふーん、暴力ね……暴力はよくないよね」




うんうん、よくないよくない!

てゆーか、あたしに文句言うより椋也に言ったほうが問題解決しやすいと思うけどね!



あたしに言ったって、意味ないし……




「結真、怪我はない?」



「う、うん」



あたしに怪我はないか聞くってことは、この子達の言葉を鵜呑みしてるわけじゃないってことだよね?



なんか……そう思うだけで

あたしを信じてくれてるみたいで、嬉しくなった。





「君達も怪我はないよね?」



「ぁ……はい」



「なら、よかった。じゃ、みんな教室に戻ろうか」





そう言って椋也は場を収めてくれた。



それなのに、一人の女の子が
椋也に尋ねた。




「椋也くんは、本当に結真ちゃんと付き合ってるの?」








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