冗談ばかりの彼氏さま
こ……怖い!
「椋也」
「うん、偉い偉い。
結真は本当に可愛いね……顔を真っ赤にさせちゃって」
ニコリと嬉しそうに椋也は笑うと、女の子たちの目の前であたしにキスをした。
その光景に
女の子たちが黙っているわけがない……
キャーと悲鳴を上げる子もいれば泣き出す子もいるし、ただ黙ってあたしを睨み付ける女の子もいた。
うわっ……ι
耐えられない。
「椋也……っ、離して!」
そう言って
あたしは椋也から離れると
急いで1人教室へ走り出した。
な……なんで……
なんで
あの場でキスするのよ!