冗談ばかりの彼氏さま





「若月さん、南さんは病人なんだから安静にさせといてあげてね」



「ぁ、はーい! ごめんね、結真。ベッドに寝て」




上半身だけ起こしていた体を翔子によって再び寝た状態にさせられる。




あのあと……どうなったのかな。

椋也は本当に怪我してないのかな。




あたしの想い、迷惑じゃなかったのかな……。





「翔子。……椋也は?」



「遊谷くんなら、結真のカバン取りに行ってると思うよ。てゆーか本当に驚いたのよ。叫び声がしたから、あたしと巽で結真たちを追いかけに行ったんだから!」





「そう、なの?」




「そうそう! それで、着いたら着いたで相当荒れてたしねぇ~」




「現場が?なんか、ごめんね。先輩たちがバイオレンスで……はは」




「は?なに言ってんの。荒れてたのは、遊谷くんよ」




「え?」




そこから、翔子に
あたしが気を失ってからのことを教えてもらった。






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