キミイズム
また会うだろ。この言葉は当然と言うべきか、実現した。僕の想像していたこととは違ったかたちで、ではあるが。

「夏樹京太です。」

転入生である少年の自己紹介に女生徒たちの黄色い声が上がる。
だが教室のどこを見回しても今朝の短髪の少年は見つからない。

(違うクラスだったのかな、やっぱり。)


その時だった。


ガラッ

「っすみませんっっ!!着替えていて遅れました!!」
その声、今朝のと全く同じ声に目を向ける。

驚いた。



「キミ…女の子…だったの…?」



今朝の彼、いや彼女は女生徒の制服を着ていた。
< 2 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop