‐彼と彼女の恋物語‐
言い合いをしつつも結局彼が全て持ってごみ捨て場まで運んでしまったので終了。
べたべたに甘やかす彼に彼女はため息を吐くけど、同時に感謝もする。
今回のようなことは日常茶飯事で、彼はいつも見えないとこで、気づかないけどさりげなくサポートをしてくれているのだ。
ひとりで何でも出来ていたつもりでも、彼がいなくては何もできなくなってしまったのかもしれない。
それは、ダメなことかもしれない。けれど、ずっとひとりで生きてきた彼女にとって、それは丁度いい愛情。
「(敬さんがいないと、生きていけないなぁ…)」
車の助手席に座ると彼に掛けられるブランケット。
彼女はそっと、お腹に手を当てる。
「(心配性なお父さんにたくさん甘やかしてもらおうね)」
「(コトがお母さんの顔してる…)」
2人の時間はあとちょっと。