笑いの国のアリス
◆◇うさぎが一匹◆◇

温かい日差しの中野原で横になり姉の物語を聞く…これが日曜日の日課。

ほとんどの場合いつも自分が寝てしまう…いや、だって心理学の本読まれてもね…

あたしにはまったくそのおもしろさが理解できないわけで

それにしても姉は自分とは正反対に、おしとやかで美人でまさにレディーというかんじだ。

なんで、うちだけ…これ絶対遺伝子突然変異しちゃったって!!!

あまりにも似てなくね!?

そんなことを思ってブツブツ言っていたら

「こらこら、アリスきちんとお話聞いていましたか?」

うぐいすかいっ!?とツッコミたくなる程綺麗な声で注意されてしまった。

「え~と…まぁ聞いていたような?聞いていないような?」

あやふやに答えた自分に姉はクスリと笑い本を閉じた。

やばくない?キレられた?

そんなことを思っていると、違う本を取りだした。

たくさんありますね!姉上!
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