独眼竜のあなたへ。

それから、用意してあるという部屋に向かった。

「ふう。緊張したぁあー」

部屋に着くとすぐさま肩の荷をおろす。


でも何で私がよばれたんだろう・・・
伊達正宗様にも関係のあることなのかしら?
考えても考えてもわからない。
でも、切腹を命じられる心配はなさそう!
少し心が軽くなった。


それから部屋でゆっくりしていると、


コンコン


「美輝様、失礼してもよろしいでしょうか?」


だれだろう?


「どうぞ、入ってください。。」


私が声をかけると、

スッとふすまが開いて
一人の女中さんらしき人が現れて、
にこっとほほ笑む。

「初めまして、わたくし信長さまに仕えている雅(みやび)ともうします。」


やっぱり女中さんだった

「あ、はい!美輝です。えっと・・何かありましたか?」


こういうとさっきから雅さんはじっと私の顔をみつめる。
なんかはずかしくなってきた・・・


「えっと・・なにか私の顔についてますか??」


わたしがあんまり恥ずかしくなってきたので、雅さんに聞いてみた。

すると、雅さんが


「すっすみません!」

「その・・あんまり美しかったので女なのに見惚れてしまいました!」

えっ?
ますます恥ずかしい。

美しいなんて
私には似合わないのに・・・
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