愛しちゃってよ お嬢様
――キーンコー…
「あ…予鈴…
結城ぃ行きたくない」
「萌香 行くよ」
だだをこねてる萌香を連れ出す
「結城ぃ」
潤んだ瞳で結城先生を見つめる
先生はため息を一つついて
「渡辺 萌香は具合が悪いから保健室で休むと言っておいてくれないか」
ほらきた
先生は萌香に弱いんだ
「ありがとー結城♪
陽ごめんねっ。
また今度奢ってあげるから
今日は見逃してっ」
「あっはい
じゃ 萌香を頼みます
萌香
今の言葉 私忘れないよ?
あのお好み焼き 奢ってね♪」
にかっ っと笑って
「うん 任してっ」
幸せそうな顔
私も顔がほころぶ