愛しちゃってよ お嬢様



ようやく
保健室のドアが見えた


ちなみに

私達の教室は保健室とは別校舎の4階


だからこんなに遠いんだな


「陽っ 見えたよっ」

私より背の低い彼女は

今 目的地を見つけたらしい


「っふう 着いたぁー」

そして廊下で上靴をぬぐ

ここの保健室は靴厳禁 なんだ

「失礼しまーす♪」

ドアを開けた途端

私達を包む冷気

廊下とひんやりとしたこの空気の差に

驚いた体が1度震えた


< 9 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop