さよならと君にありがとう
君との過去
君と付き合い始めたのは、夏休みに入る前。
蝉の鳴く声が響く教室――…
「付き合ってくださぃ……」
最後がだんだん小さくなる、男子にしては
勇気の無さそうな告白。
私(柚亜:ゆうあ)と彼(瑠汰:りゅうた)だけが教室に残っていた放課後。
2人は掃除を任されていたんだ。
カタンッ
私は持っていたほうきを落としてしまった。
「……………」
「………あ、ごめん」
ほうきを拾って
瑠汰のほうをみてみる。
真っ赤な顔…
「あぁ…返事!返事だよね…」
「……………」
蝉の鳴く声が響く教室――…
「付き合ってくださぃ……」
最後がだんだん小さくなる、男子にしては
勇気の無さそうな告白。
私(柚亜:ゆうあ)と彼(瑠汰:りゅうた)だけが教室に残っていた放課後。
2人は掃除を任されていたんだ。
カタンッ
私は持っていたほうきを落としてしまった。
「……………」
「………あ、ごめん」
ほうきを拾って
瑠汰のほうをみてみる。
真っ赤な顔…
「あぁ…返事!返事だよね…」
「……………」