お嬢様と執事。~桜の奇跡~









着替えてリビングに行くと


なんだか良い匂いがしてきた




『今日のお召し物も大変よく
似合っております

まるで桜様の為に作られた
物であるかのようです』


「……お世辞はいらないから、」




四月一日くんから視線を
反らすとテーブルの上に
美味しそうな朝食が並んで
いた




『本日の朝食はフレンチトーストに季節の野菜サラダ、ブルーベリーヨーグルトでございます』



「だから、自分で作るから……」


ぐーっ




私が言いかけた時にお腹の
音が部屋に響き渡った










< 39 / 47 >

この作品をシェア

pagetop