お嬢様と執事。~桜の奇跡~
「……っ////」
『さあ、冷めてしまう前に
どうぞ』
私のお腹は正直なのに
口から出てくる言葉は
いつも相手を不快にさせて
しまうものばかりだ
「……いただきます、」
私は恥ずかしい気持ちを
隠すように
朝食を口に運んだ
「――!
美味しい……、」
『ありがとうございます、
桜様のお口に合って私も
嬉しいです』
不思議と、四月一日くんが
用意してくれた朝食は素直に
美味しいと思えた