100%のキセキ
一本とられた、って感じ。
こんな奴に言い合いで負けるなんて…ちょっと屈辱。
「分かった。行く」
「うん。あ、電車平気?」
「平気だけど…乗り方分かんないよ」
「ぷっ!え、分かんないの!?」
馬鹿にされてる…こいつに馬鹿にされてる!
屈辱です。
「うっさいな!分かんないよ!もうずっと入院してんだから」
「あ、そっか。でも大丈夫。俺、いるし」
修太郎くんは得意気に言う。
そして私の頭に手を置いた。