100%のキセキ
修太郎くんは目を大きくしたまま振り返る。
そして、その目をさらに丸くした。
「えぇ!?お姉さん、誰っすか!」
笑いそうになるのをグッとこらえる。
面白い反応…!
ちょっとだけ、からかってやる。
「修太郎くんだよね?私ユキだけど…覚えてないかな?」
「すいません、覚えてないっす…」
困った顔をする修太郎くん。
ああ…もうダメ!
「ぷぷっ!もうダメ、限界だわ!私よ、瑠衣」
修太郎くんは顔を赤くして、でもすぐに笑った。