100%のキセキ
電車を待ちながら、私は思った。
私、修太郎くんのこと何も知らないんだな…。
誕生日も、年も、何もかも。
修太郎くんの方を見る。
未来ちゃんたちは修太郎くんのことをどこまで知ってるんだろう…。
………いいな。
「あの…瑠衣?」
修太郎くんは顔をこちらに向けずに喋る。
「あんま見られると、恥ずかしいんだケド…」
私は顔を反対側に向けた。
「ごめん…!」
「いや…」
顔が熱くなるのが、自分でも分かった。
電車が来るまで私たちは顔を合わせられずにいた。