100%のキセキ
私は下を向く。
「てっきり、瑠衣ちゃんは修太郎の場所知ってると思ってた」
「……私、水族館行ったきり会ってないから」
少しの沈黙が流れる。
でもすぐに、私の腕を掴んだ。
「でも、瑠衣ちゃんには幸ちゃんがいるし!ね!落ち込まないで!」
「うん…」
落ち込んでるつもりはない。
だって、私は修太郎くんのこと何とも思ってなかったわけだし。
きっと、病院抜け出したの初めてだったから忘れられないだけだよね。