100%のキセキ
細い路地裏を歩く。
あのマンション、この道通らなきゃいけないのが嫌だわ。
前から誰か来たら、ぶつかっちゃう。
「………」
私は足を止める。
てことはさ、誰かに襲われたら…
いやー!
「おい」
「ひっ」
そんなことを考えていると後ろから手を掴まれた。
「あ…」
「いやー!」
とっさに、中学校のとき習った柔道を思い出し、投げてしまった。
ああ、すいません…
いや、ストーカーに謝る必要ないか。
一応、顔確認。
「……修太郎くん!?」