100%のキセキ





「瑠衣?」


顔が一気に熱くなる。


その声で名前を呼ばれると……やばい。


「あ、あの…久しぶり」


顔をあげてしまった。


人の目を見ないで話さないのは失礼だと昔から母に言われた。


なんでこんなときもいい子なんだ、私…!


「顔、赤っ」


修太郎くんは、ニシシと笑う。


「………」


「……瑠衣?どした」


修太郎くんに目を指でなぞられる。


私の涙が彼の手についていた。





< 63 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop