100%のキセキ
「でも、俺は君のこと嫌いじゃないよ」
何を言い出すんだ、こいつ。
「ハッキリしてていいね。見てて面白いよ」
「面白い?バっカじゃないの」
「どうでしょうね。でもさ、知ってる?」
修太郎くんは、人差し指を立て、自分に向けた。
「重い病気で10歳まで生きられないって言われた俺と」
そして、その指を私に向けた。
「そんな俺を支えてくれた女の子がまた会えた」
こいつを支えた?
私が?いつ?
全然、覚えてない。