100%のキセキ





そんなときだった。


春くんの後ろから声がする。


「瑠衣っ!聞いてくれ~」


修太郎くんの声だ。


私は春くんの手を引っぱり、家の中に押し込んだ。


「そこにいて!」


そう言ってドアをしめた。


修太郎くんは泣きそうな顔で走ってくる。


「瑠衣…。春がいなくなった!」


「………」


これぞまさに、言葉が出ないってやつ。


泣きそうな顔を見てると、こっちは笑いそうになる。





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