F組探究部
先生の採点
その頃岸太先生は…、
岸(えぇ〜あいつらの採点しなきゃなぁ〜)
一応世界史の教師である岸太先生はついこの間終わった、中間試験の採点をしなくてはいけない。
のらない頭を動かし解答用紙と赤ペンを手にして机にむかった。
岸(えっと〜、最初は鈴神でいいやー、)
解答用紙を見ると半分以上真っ白だった。教師としてはありがたいがこれは赤点だろうと思いながら丸をつける。
岸(こいつ記号問題しかやってねぇし…)
次は記号問題を少なくしようと決めたのだった。
岸(鈴神、16点…、ってがっつり赤点じゃねぇか…)
呆れながら解答用紙に16点と点数を書く。せめて20点はいって欲しかったっていうのが本心だが20点でも赤点なのかと考えていた。
岸(次は…、優木にするか)
優木の解答用紙を手に取ると鈴神と同様真っ白。しかも記号問題だけ。
岸(あいつら…同じような頭してるんだな…、)
絶対次は記号問題を入れないと決めた瞬間だった。
ほとんど鈴神と変わりがない解答で楽々と丸つけできた。
岸(優木、17点っと鈴神とあんま変わんねぇー)
鈴神よりは少しほんの少し高いからいいかと思いながら解答用紙に17点と書く。
岸(次ー、和島でいいやー)
和島の解答用紙を見ると結構埋まっていた。前の2人よりは期待ができた。採点をしていると間違いを見つけた。
答え―裸の大王
岸(……?、裸の大王じゃなくて裸の大様だろ普通は…、)
答えが全然違うのに全然違うことに突っ込む先生。色々ダメなクラスである。
岸(和島72点っと、次ー千葉にしよー、)
千葉の解答用紙も結構埋まっていてやっと普通に採点出来ると思った矢先。
岸(んっ?これ間違ってねぇか?)
そこの問題は岸太先生が出したスペシャル問題で、好きな歴史上の人物を書けという問題だった。しかし千葉の解答は…
岸(徳川家、家光?理由―何とかの令で動物救った?…ってそれは徳川綱吉だろ!人違ぇし!!)
スペシャル問題なのにバツをつけるのが何故か不思議だった。しかしこの不思議は続き…、
岸(千葉、85点次藤本と…、)
普通の解答の間違いは華麗にスルーをしていたが最後のスペシャル問題で…、
岸(藤本は…刀が好き、理由―刀いいな…、ってお前の好み聞いてねぇぞっ!!)
この問題だけはスルーが出来なかった…、
岸(62点、次は、森谷)
森谷は最初の2人と一緒で記号問題と少しの書き問題しかやっていなかった。あの最後の問題はやっていたが…、
岸(猫型ロボット理由―機械があんなに動くなんて…そのロボットは未来だな、俺が聞いてんのは過去の人物だ!!)
しかも人物では無い、ロボットである。今度は過去の人物と書いたほうがいいのかと悩む先生だった。
岸(28点…赤点だ…、まぁ次折原)
折原の解答用紙はまぁすごく埋まっていて高得点が期待できたが例の問題で…
岸(黒船とかボケてみる、理由―ボケたい。ボケなくていい!!何でこの問題落とす!?)
まさかのボケでペンを落としそうになる。今の学生はテストを何だと思っているのか知りたい先生なのだった。
岸(91点、あそこでボケなかったらよかったんじゃないか。次杉崎)
杉崎も折原に負けず劣らず埋まっていてこれもまた高得点が期待できた。がしかしやはり…
岸(特に無し理由―僕は過去にとらわれないから。……誰もまともに答えない…点数は、89点)
だんだんと頭が痛くなってきた先生、採点をする気がだんだんと薄れて来た。しかしあと1人浅井を残すだけなのでやる気を頑張って出した。
そしてやっと…
岸(浅井長政?理由―名字が一緒だから、やっと真面目に答えてくれたな…、最後の最後で…、)
先生は浅井の解答用紙に81点と書くと机に伏せた。
岸(うぅ…何かすっごく疲れたな……、)
これから問題を作るときは考えようと思った先生だった。
―おまけ―
鈴「あぁ俺16点だぁ」
優「勝った俺17点だぜぇ☆」
和「1点差ってあんまり変わんないよ。」
鈴&優「「グサッ…」」
森「猫型ロボットって歴史上の人物じゃ無いのかぁ〜」
藤「未来だなそれは、しかもロボットだし、」
千「しょうるいあわれみ(?)の令出したのって誰だ?」
折「それは徳川綱吉だな…」
杉「89か…」
浅「高いね!得意なの?」
杉「うん意外とね…、」
岸(得意だったら何か書けよ!!)