F組探究部
七歩目





夏も少しずつ近づいて来た気がするある日。
いつもの通り学校へ通学してると…、



「「おはようございますっ!!」」
浅「おはようございます…;」



不良のお出迎えから始まる学校に少しずつ慣れはじめている浅井がいた。



あまりにもごつい不良達なので登校中の生徒は皆よけていく。




「カバンお持ちします。」
「自転車置いてきます。」
浅「だ、大丈夫ですっ!!!」
「いいですっ姐御!!」
浅「あぁ〜…、」




浅井の自転車を持って駐輪場へ向かう不良達を見て朝一番のため息をつく浅井。
ふとなにやら視線を感じて後ろを振り向くと登校中の生徒達がこちらを凝視していた。
浅井は苦笑いをして足早にその場を後にした。




しかし浅井は気付いていなかった。
浅井を凝視していた小さな影を...




―放課後―




浅「う〜ん…、」
藤「これか?違う…これっ違う、」
杉「………、」
鈴「あぁあああぁあ!!どこにあるんだよっワンたんストラップ!!!」





探究部はとある生徒に頼まれたストラップ探しをしていた。
学校近くの空き地で草をかき分け探していると。
千葉が大きな声を出した。




千「あぁあ!!あったぞワンたんストラップ」
森「マジか千葉!!」
千「うんこれ、」





千葉の手にはとあるテレビのキャラクターワンたんのストラップが握られていた。
それを見た瞬間皆崩れた。空き地が意外にも広くストラップ一個探すのは大変な時間と集中が必要だったため肉体的にも精神的でも疲労が溜まった。




鈴「早く帰ろ、疲れた…、」
和「確かにね。それに早く渡そう」
「「おう…、」」




学校に向かって歩き出した探究部のメンバーだったが後ろから足音が聞こえてきて振り向く。
そこには小学生ぐらいの男の子が走っていた。
多分友達と遊びに行くのだろうと思い再び歩きだす。
男の子は探究部の横を通りすぎると思いきや浅井の前で立ち止まり正面を向いた。




「「???」」
?「あんた強いんだろ!」
浅「えっ?」
慧「おれ、緒方慧。弟子にしてくれ、」






「「えぇえええぇえっ!!弟子ぃいいぃいいい!!?」」






< 132 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop