F組探究部
慧を安全の為家まで送った。
慧の家は真っ暗で誰もいない雰囲気を出していた。
慧「ありがとう、送ってくれて。」
優「大丈夫か?家真っ暗だけど?」
慧「大丈夫、ちゃんと鍵あるから。」
首に掛けている鍵を出す。
鈴神が「よしっ行ってこい!!」なんて言いだすもんだから慧はノリノリで鍵を開けた。
「じゃあね、また明日ね。絶対だよ!!」と手を振る慧に手を振り返す。
ドアが閉まり内側から鍵を掛ける音がしたのを確認すると一旦学校へ引き返す。
日が延びてきてるのでまだ周りは明るい。
その中を皆で歩く。
しかし誰一人として話す事は無かった。
皆考えているのだろう、慧の頼みごとを聞くか自分自身を取るか…。
この事件で警察沙汰になったら退学にもなりかねない。
浅(大丈夫、きっと…、)
確信は無いが何だか大丈夫な気がしている浅井がいた。
それは全員同じく思っていたのを皆は知らない。
−次の日−
刻「お嬢さん?あったよガキの妹さん、さすが双子だけにそっくりだよ。」
浅「本当ですかっ!!で今どこに?」
刻「それがな、全然わからないんだな。」
浅「そうですか…、」
刻「多分、近親の人の仕業だな。お母さんとかお父さんとか…、」
それを聞いた途端、昨日のヤンキーグループを思い出す。
浅「刻絵さん、借金まみれで苦しい時に子供を売ったらどうなりますか?」
刻「まぁ〜、チャラとはいかないが結構払えるな…、まさか…」
浅「いや、その可能性はありません。ありがとうございます。これで全部の謎が解けます!!」
お礼を言うと刻絵は黙ってしまった。
そして歯切れの悪い事を何やら言っていた。
刻「だけどお嬢さん…、この問題は、もしかしたら、さ?」
浅「大丈夫ですよ。心配無用です、皆には見捨てるなんて選択ありません。」
そう言うと刻絵は軽く笑いお前ららしいと呆れながらも言っていた。
「何かあったら連絡しろよ」なんて言ってるうちは呆れられてないかもなんて思う浅井だった。