F組探究部
「「せっ先生…、」」
岸「団地の前で高校生がもめてるから来てくれって地域の人から電話が来たからまさかとは思ったが…、予想を裏切らないな…、」
鈴「いや〜それほどでもぉ」
岸「褒めてねぇよバカ!!」
まぁ〜ずいぶんとお怒りのようで…、先生という立場を忘れて生徒にバカと言い切る。
岸「今日はもういい、明日話してもらうからな。」
「「あい…、」」
岸「ほら解散!!あっ…、浅井と杉崎こっち来い」
杉「えぇー…、」
岸「い・い・か・らっ!!」
杉崎と着いてきた優木で先生に着いて行くと路上に止まっている先生の車があった。
岸「乗れよ、その手と足看てやるから」
優「センセー知ってたのか?」
岸「いや…、杉崎は手隠してるし浅井は足引きずってる。」
「「おぉ!!」」
浅「生徒よく見てますね!!!」
杉「少し見直したよ…、」
岸「俺はいつ見損なうことしたんだ…?」
ため息をつきながら車のドアを開ける。
中に入ってなにやら先生ががさごそあさっている。
すると取り出したのは白い箱。
そう救急箱である。
岸「ほら、手だせ。」
優「センセー準備万端良いお嫁さんになるぞ!!」
岸「そりゃ一生無理だな」
冗談(?)を言いながらずかずかと車に乱入してくる優木をほっといて杉崎の傷を見る。
岸「結構深いな…、何やった?」
杉「ナイフを素手で持った…、」
岸「ナイフって…はぁ〜…、」
呆れながらため息をまたついた。
綺麗に手を拭き包帯を巻いていく。
先生の意外な一面を見て驚いた。
浅「先生意外ですね〜」
岸「そうか?昔は自分で傷に絆創膏貼ってたぞ、」
優「センセーやんちゃ坊主だったんだな〜」
岸「お前らには言われたくない…、」
杉崎の包帯を巻き終わり次は浅井の足を見る。
膝からは少し出血していた。
浅「先生ってどんな感じの学生でしたか?」
岸「んあぁ俺か?」
杉「確かに面白そうだね」
優「wktk!!」
膝を消毒しながらそうだなぁとつぶやく。
先生の学生の頃の話は聞いたことがない。
これは是非とも聞いてみたい!!
岸「学校サボったりしてたなぁ…、そしてダチに怒られる。」
優「センセー悪っ!!」
岸「警察沙汰起こしそうになるお前らよりはマシだ!!!」
浅「それからそれから゚。+゚*。」
岸「あと、隣町の奴らと喧嘩して勝った」
杉「不良じゃん…、」
岸「お前らには言われたくねぇよっ!!!」
膝に大きめの絆創膏を貼りながら反論する。
そんな過去を持ちながら何故先生になったのか不思議である。
処置が終わり先生がついでに家の近くまで送ってくれた。
学校の方には何とかしとくと言い残し学校へ向かって行った。
残された3人は何だかんだ言っていい先生だと思っていた...。