F組探究部
十歩目!!
これは新霖学園の校長海堀真魅のとある1日である。
7時起床
海「ふわぁ〜…、あっヤバイ遅刻やぁ〜\(^O^)/」
遅刻と知っていながら朝食を食べるマイペースぷりから始まる1日。
どうせ急いでも遅刻は遅刻。
朝食は食べたいと言う海堀。
海「もぐもぐ…、おっそろそろ行くか」
バックを持ち車に乗り込む。
無駄にデカい車にバックを投げ勢いよくドアを閉める。
海「しゃあぁあ!!行くぜっ!!!」
〜校長先生の1日〜
海「ってな訳で遅刻したのだキリッ!!」
岸「そぉですか、」
海「キッシー先生も気をつけてな☆彡」
岸「どうでもいいんすけどその呼び方止めて下さい後、毎度毎度何で俺の机に陣取ってるんすか?」
海「う〜ん…、キッシー先生が大好きだから」
岸「あー、ありがとうございます(棒読み」
海「んもぉ〜つれないなぁ〜、」
岸「早く仕事して下さい、」
海「冷たいキッシー!!」
朝から騒がしい職員室。
原因は校長、海堀とF組の副担キッシーこと岸太だった。
まぁ、一方的に海堀が岸太をからかっているだけ。
多分校長の海堀にここまで色々言えるのは岸太とF組担任の馬場と保険の先生ぐらいだ。
馬「ふぃ〜朝から疲れたぁ」
海「お疲れ、馬場っち」
岸「お疲れっすまた何かやらかしました?」
馬「森谷が教室で大量のバッタを逃がしやがって」
岸「また森谷か…」
海「楽しそうだなF組はww」
馬「教師にとっては疲れるだけっすよ!!」
岸「あははっ確かにww」
この3人が揃うとある意味最強。
何でこんなに仲がいいのか不明である。
何か学生の朝の風景みたいな感じである。
海「うーんー…、う〜ん…う〜ん?」
海堀は書類に向かって唸っていた。
書いては悩んで捨てて悩んでは書いてそして捨てる。
その繰り返しである。
何を書いているかというとー…、
海「今日のご飯何にしよう…、」
どうでもいい事だった。
仕事をしてるように見えて実はしていない。
これの繰り返しで全然仕事はすすんでない。
海「う〜ん…、飯食おうww」
変な事に頭を使ったのでお腹が空いた。
家から持ってきたパンをハムハム食べているとドアを叩く音がした。
返事をすると白髪頭をした教頭が入ってきた。
海堀は教頭の事が少しいやすごく嫌いである。
教頭の荒木和男-アラキカズオは眉間にしわを寄せながら近付いてきた。
荒「校長聞きましたよ!またF組は問題を起こしたそうですね。」
海「らしいな。」
荒「らしいなじゃありません。あんなお気楽クラスなんて即刻止めて下さい!!!」
教頭はF組をそれはそれは毛嫌いしていた。
理由は知らないが何かと問題があれば止めろとうるさい。
それが海堀が嫌う理由だった。
海「それは出来ない。(うるさいやつだな。こっちも事情も知らないでぬけぬけと…、)」
荒「何でだ!あんな不完全なクラス!!」
ここまでが限界だった。
怒りが頂点まで達し噴火する勢いだ。
机をバンッと叩き勢いよく立ち上がる。
海「お言葉ですが私が何も考えずにあのクラスを作ったと思いで?」
荒「何か考えでもあるのか!?あんな凸凹クラスにか?」
海「(くっそこのオヤジいつか覚えとけっ)F組の彼らは知らないと思うが、彼らにはいい環境が整っていないと私は考えている。」
荒「具体的には?」
海「家庭の事情が一番の大きな問題だと私は思う。彼らは無限の可能性に満ている。しかし一番安らげる空間が辛いものなら可能性が無くなる。ならばその安らげる環境を自分で造らなければならない。周りの仲間が同じ問題に立ち向かっている姿を見て何も思わない人はいないと思う。しかも自分自身にも力がつく。私はそう考えてあのクラスを作った。異論は?」
荒「ぐっ…、ごほんっ分かりました今日はこれで」
咳払いをするとそのまま校長室を出ていった。
その姿を見てふんっとドヤ顔をする。
海堀もやるときはやるがそれがたまにしか無いのだ。それが今。
海「(ざまぁみろ、よいぼれじじぃなんて適当に綺麗事並べて早口で色々言えば分からなくてぽかーんってするだけだ、)」