F組探究部
綺麗に巻かれた包帯を見て感心する。
ここまで綺麗に包帯を巻けるなんて…、とか考えていた。
浅「すごい綺麗に巻けるね。」
草「そんな事ないです。自分なんてまだまだですよ。」
浅「草川君A型?」
草「えぇ、そうですよ。…えっ名前…」
浅「あぁ、ごめん。あの生徒手帳拾った時に…、」
草「あぁ、そうでした。ありがとうございます浅井さん。」
浅「包帯巻いてもらったからお互い様だよ」
そして少し話しをしていると保健室のベッドのカーテンが開いた。
びっくりして見てみるとそこには男の子がこっちをガン見していた。
鋭い猫目が大きく開いていた。
風「草川が女子としゃべってるだとっ!!」
草「静かにしろ、ここは保健室だぞ。」
風「どぉせ俺達とそこの女子しかいないし」
草「風吹、失礼だぞ。」
風「ふんっ、」
草「風吹!!!」
いきなりの登場に2人の会話を聞いてるだけになってしまっている。
しかし仲のいい2人だ。
浅「仲いいね…、」
「「それはない」」
浅「そう?私にはとってもよく見える☆」
草「そんな事言われたの初めてですよ。」
風「ふぅん…変な奴、」
浅「変な奴なんて初めて言われたよ、」
「だから失礼だ」と言われている風吹だが何やら考えているようで生返事をしていた。
風「風吹龍…、」
浅「へっ?」
風「俺の名前だ。風吹龍」
草「へぇ〜、お前が自分から言うなんて珍しい…」
風「ふんだっ気が向いただけだっ」
草「じゃあ俺も改めて、草川戦です。」
浅「私は浅井菰です。」
風「面白い名前だな…、」
草「だから失礼だと何回言えば…、」