F組探究部




泉「まぁ、何かあったらF組の人達が助けてくれるかな?」
ハ「大丈夫ですよ菰なら」
泉「だといいけど…、菰いい、絶対に親しくしちゃいけないからねわかった!?」
浅「え?何d「いいから!!」はい…、」


泉は強く念を押すと「私達は部活行くからね!何かあったらほうれん草!!」と言ってハルと一緒に廊下を歩いて行った。
1人残された浅井は何が何だかわからずにいた。




浅「何だったの?」




気を取り直して保健室に入ると風吹が窓を見ていた。
何か少し寂しい感じがした。




風「お前もあんま俺に関わらない方がいいぜ。」
浅「えっ何で?」
風「何でって…、だって、」




ガラッ





話しをしようとした風吹を遮るように草川が入ってきた。




草「浅井さん、どうしましたか?」
浅「草川君、あの包帯巻き直してほしいの。」
草「あぁ、はい分かりました。風吹そこの道具取ってくれ。」
風「俺は雑用係かよ…」




さっきと同じように丁寧に包帯を巻いてくれる。
しかも風吹を雑用係にしながら。
ある意味すごいと思う。




風「そーいやお前は部活やってんのか?」
浅「一応、探究部ってやつ。」
草「浅井さん探究部だったんですか!?」
浅「うん、強制的にね…」
風「だろうな;」




探究部の噂は校内に結構広まり、悪いのやら良いのやら色々な内容だ。
例に挙げると、不良を従えてるとか、ダラダラ部活とか。
良いものは、先生の役に立っているとか、生徒の悩み解消になるとかまぁ様々だ。




風「部活に今日は出んのか?」
浅「いや今日は部活無くなった。」
風「ふ〜ん大変だな。」




大変だなの声に全然感情がこもってない。
人に聞いておきながら風吹自身シャーペンを回しながら遊んでいる。
すると書き物をしていた草川が顔を上げた。




草「ちょうどいい風吹、浅井さんを送って行ってくれ。」
風「はぁ?」




風吹は回していたシャーペンを落とした。
急な事だったから頭が追い付いていないらしい。




風「なななっ何で俺が!??」
草「安心しろ、俺も着いていく。」
風「なんだ、それなら安心……なわけねぇだろっ!!!」
草「浅井さん少し時間を下さい。保健委員として送って行きます。」
風「無視すんなぁあああぁああっ!!!」




そのやりとりが面白くつい笑ってしまった。
どこかの漫才を見ているような感覚だった。




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