F組探究部





ダ「何故そんなに怒る?たかが先生に生徒の関係だ。それ以上も以下もない。」
岸「黙れ……センコーが生徒の心配して何が悪い、俺はこいつらが大切なんだよ。」
ダ「分からない、生徒はそんな事思ってなければ虚しいだけだ。」
岸「分かってもらおうなんて思ってもねぇよ、こいつらがどう思っても俺はこいつらを“先へ導く”だけだ。」




浅井はゆっくりと岸太に近くそして背中にくっつく。
岸太は少し驚いたように振り返る。




浅「先生、私も先生が大切です。それに皆も…、」
岸「浅井…」
森「俺も…、」
和「僕だって…、」




フラフラの足取りで岸太に近づく探究部。
それを見た風吹と草川は驚いた。
草川は立ち上がり風吹の近くまで移動する。




草「ほら立て風吹。」
風「おぅ、」




草川の手をとり立ち上がる。
若干痛みがあるが我慢できないほどの痛みではない。
草川は風吹の手を取り探究部の元へいく。




草「行くぞ、俺達も」
風「えっ?」
草「お前が自分で作った友人だ。助けないとな、」
風「草川……だなっしゃあ行くぜっ!!」




こうして全員でダースの前に立つ。
このメンバーだったら負ける気がしない。
皆希望に満ちあふれていた。




鈴「今度こそぜっっったい負けないぞっ」
杉「今度こそってなんかへぼいよ…、」
鈴「うるさいっ!!」




ダ「何故だ何故希望を捨てない、心の傷に取り込まれるだけの人間だったはずっ!!」
浅「人間は成長するって事ですね、」
和「日々成長ってね、」
風「だいだいお前が強くなれないのはぼっちだからだ。」
草「風吹っもっとオブラートに包め!!」




また緊張感のない会話に笑いがこぼれる。
しかしこれが彼らの特徴なので治しようもない。
そんな中でもダースはこちらをじっと見て少しずつ後退っていた。




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