F組探究部
最後に浅井が走ろうとしたが校長に言い忘れた事があったのを思い出した。
校長の方へ向きなおる。
浅「校長先生、」
海「なんだ浅井?」
浅「私思うんですけど、あのダースって人がタロさんを閉じ込めた犯人だと思います。」
海「そうか、だったら犯人を捕まえるために部活を頑張ってくれ。」
浅「校長先生は、その犯人を私達に捕まえさせたいのですか?」
海「……浅井の思いたいように♪」
浅「そう言うと思いましたよ。でもダースって人私の名前知ってました…、先に始末するだの言って…、」
海「うふふっ大丈夫だあいつは浅井を殺せない。絶対だ。」
浅「?、そうですか、まぁ、次に会ったら鈴神君達が正体暴いてくれそうですね。では私行きますね。」
海「あぁ、行ってこい!!」
浅井が出て行った校長室には静寂が戻ってきた。
ふぅーと体に溜まっていた空気を全部吐き出した。
F組にあの2人を入れた事はちゃんと理由がある。
海「これから始まる新しい未来ってな」
海堀は一つの写真を手に微笑んだ。
そして長いキャラメル色の髪の毛をわしゃわしゃ掻いた。
海「しっかし浅井は勘が鋭くて困るなぁ…、さすがってところか、」
ため息は静寂の中に消えていった。
この日から浅井達の運命は少しずつ変わっていった。
誰も見たことのない終幕への道が…、