F組探究部




それでも構わず触り続ける優木に胸ぐらを掴みプールに投げ飛ばした。




岸「はぁっはぁはぁ…、」
杉「お見事…、」




杉崎はやる気のない拍手を送る。
綺麗な投げ飛ばしを見て森谷と藤本が声を出した。




藤「センセー脇が弱いのか…、」
森「俺も投げてもらおぉ〜、」




森谷と藤本が岸太にじりじりと近づく。
2人の手の動きから何をされるか察知し後退る。
しかし後ろはフェンス。
岸太の顔が引きつる。




藤「今だかかれぇ!!」
岸「ちょっお前ら待てっ」
森「やーっ!!」
岸「あぁああああああっ」




容赦ないくすぐりに岸太は倒れこむ。
身体をくねらせくすぐりから逃れようとするが2人相手だとそれは出来ない。




岸「やっ…やめ、ろっ、あ、」
藤「こちょこちょお」
森「ここまで弱いのかぁ……燃えてきたっ!!」
岸「燃えるなっ!!あっ、そこやめ、あははっ」




周りから見たら嫌な光景だ。
先生1人に生徒2人がくすぐりとは、普通あり得ない。
そんな風景をボーッと見ていた風吹はプールサイドに立っていた。
何やってんだよ…、とか思いながら。
すると急に手を掴まれる。
手を見るとびしょ濡れの鈴神がにたぁっと笑っていた。




鈴「道連れだぁ!!」
風「うわっ!!」
折「なっ!?」




風吹は近くにいた折原のワイシャツを掴んだ。
そしてそのまま2人はプールにひきずりこまれた。




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