F組探究部
「お前、浅井菰か?」
「えっ?……はい……、」
何かこんな不良にからまれる事をやったのか真っ白な頭では考えられない。
「そうか…ちっと俺達と来てくれないか?」
「嫌です。(即答)……あ!!」
素直にしかも即答で断ってしまった事に後で後悔した。相手からは怒りのオーラが滲み出ていた。
「じゃあ、力ずくでも連れて行くぞ。」
手首を掴まれ引きずられて行く。抵抗しようとしてもがたいの大きい男子には勝てない。しかも駐輪場は校舎の横にあり人気もあまりない。助けも呼べない。
「やめて下さい!!」
どんなに手を振って抵抗しても虚しくどんどん連れていかれる。連れていかれる恐怖に涙目になった時だった。