F組探究部
「おい、待てよ」
「あぁ?」
誰が声をかけた。救世主だと思い声が聞こえた方へ目を向けるとそこには鈴神がいた。鈴神のいつもとは違う雰囲気に驚いた。
「鈴神君…」
「菰から手を離せ、」
「はっ、嫌だね。」
2人の中に険悪な雰囲気が流れはじめる。睨み合い一歩も動かない2人。その空気を断ち切る事がおこった。
ゴツッ!!
なんと豪速球のボールが不良の顔に命中した。その反動で前のめりになって飛ばされる。その体を誰かが受け止めてくれた。
「ナイスボール優木!!」
「ドヤッ俺のボールの威力!!」
「大丈夫?浅井」
「うぅっ…みんなぁ…」
ボールの正体は優木が投げた野球ボールだった。浅井を受け止めたのは優木と一緒に来た和島だった。