F組探究部
岸「うるせぇっ大丈夫だ、古傷が開いただけだっ」
和「でも…」
岸「よくある事だ。」
「「うぅっ…(泣)」」
岸「だぁっ泣くなよっ大丈夫だから泣くなっ!!!!」
杉「泣かした…」
折「だな、」
岸太がいつもパーカーを着ていた理由はこの傷にあったのだろう。
夏も近づき暑いのに肌身離さず着ていたのだから。
何が原因で出来たのか、聞く余裕も今の探究部にはない。
岸「あぁもー、早く帰るぞっ!!」
「「ぐすんっ…」」
岸「せっかく俺が迎えにきてやったんだからなっ」
「「「うんっ!!・(はいっ!!)」」
皆立ち上がろうとしたが河合に止められる。
まだ何かあるのかと思ったが口には出さない。
怖いから。
河「傷の手当てを…」
岸「大丈夫だ。それより俺のパーカー返せ、これじゃ外も歩けない。」
雨「ですがっ…」
河「雨パーカーを…、」
雨「雪様…かしこまりました。」
雨隣は部屋をでてパーカーを片手に戻ってきた。
心配した表情で岸太の元に来た。
岸太は受け取ったパーカーに手を通す。
そしてチャックを全部上まで閉めた。